こんにちは。るくさんです。
うちの能天気くんこと、夫。
付き合っているときから明るく、ポジティブで、楽天家というか、能天気というか。
悩んでもどうにもならないことはあとで考えよ~、まあ日にちギリギリでもなんとかなるさ~って感じの人。
その夫の様子がおかしいとは気づいてはいたけれど、自分も育児や家のことで精一杯だった。
ことのはじまりは部署異動だった。
はじめての部署で新しい業務。
異動してしばらくすると、どんどん任される業務量が増えていった。
前例のないことだらけで、夫は奔走した。
そのさ中、コロナにより残業が禁止になった。
でも残業はなくならなった。
どういうことか。
終業時間になると、みんなスッとタイムカードを切りに行くらしい。こわすぎる。
どこのブラック企業だよと思うかもしれないけど、全国展開している割と名の知れた企業なんだよね。いままではオフホワイトだと思ってたけど。
あまり悪いこと、詳しいことは書けないのでこれくらいで。笑
ま、とにかく忙しくて。
私や娘と関わる時間はほとんどなくなり、家でたまに休憩する時間ができればゴロゴロスマホをいじっていた。
家事や育児は私任せで。私は我慢の限界だった。
なんで無休残業を毎日3時間はしないといけないのか?
業務量が多いなら上司に言えないのか????
なんとかならないのか!?!?
どうにかしてくれ!!!
とりあえず、私もいっぱいいっぱいだった。
夫は、
俺にしかできない仕事ばかり。
上司にも言っても変わらない。
どうにもならない。
いつもこんな感じの返事だった。
その頃、夫の違和感に気がつく。
目がうつろで、表情がない。
笑っていても、なんか笑っていない。
常に疲れている。
仕事をずっとすればそれはみんな疲れるけど、この表情はどこかで見たことがあった。
それは、私の父である。
私の父の、常に疲れた表情と同じだった。
父は、私が中学生の頃からうつ病であった。
夫が壊れてしまう。
そう気づいてから私の説得は始まった。
まず、きちんと仕事のことを私に話すように言った。
あまり話したくないこともあると思うけど、何も話をしないとたぶんあなたはつぶれてしまう。
あと、
あなたはいますごく疲れている。
おかしい。
普通ではない。
会社は休んでも良い。
病院に行きたくなったら言って。
休んで仕事が遅れてもそれは夫のせいではない。
仕事を任せる量を間違えた上司が悪い。
部下がつぶれないように調整できなかった会社が悪い。
夫がいなくても、会社は有能な夫を失って大変だけど、最終的に業務はなんとかなる。
私も娘も犬も、夫が大切で、いないと困る。
こんなことを伝えた。
極めつけは、夫が出社する直前のことだった。
あの能天気な夫が...泣いている。
つかれている。これはもうだめだ。
抱きしめて、「今日はもう休もう!」と言った。
でも彼は会社へ行った。
もう帰って来ないのではないかと心配だった。
でもちゃんと帰ってきた。
たぶんこの日がピークだった。
そして、会社にどうこうアプローチしたところで状況が改善しないのならば、会社を変えたほうが良いと夫に話した。
いま転職活動すると負担はぐっと増えるけど、次の仕事があるというのは安心感もある。
もし無理だったら、仕事をやめてもいい。今度は私が働く。
いまの貯金だったら3~6か月くらいはなんとかなるし、失業手当もでる。
最悪、両親に泣きつこう。4人のうちの誰かはきっと助けてくれる。
そんなこんなでいろいろと言いくるめた結果、夫は無事、自分の力で、転職を勝ち取った。
いま夫は笑顔を取り戻しつつある。
でも、私は知っている。
一度心が壊れてしまうと、回復にとても時間がかかるということ。
もしかしたらもう元には戻らないかもしれないこと。
ずっとその心とつきあっていくことになるかもしれないということ。
次の会社で、うまくいくという保証はどこにもない。
「無理そうだったら帰ってきてね」
そんなことを伝えておいた。
私も家のこととか子どものこととか一人でやるのほんともう限界で、「あと1年後もこんなふうだったら、もう知らないからね!!!」と夫に伝えていた。
家族との時間を確保するために転職に踏み切ってくれた夫にはとても感謝している。
ということで、私はこれからまたしばらくの間、一人で家を守らなければならない。
夫は転職の関係で、年内は他県に出張だ!!ふ~~~~~!!!!!
帰ってきたらまたみんなで楽しく暮らせますように。
また私も心折れたり不満たれたりしてしまうと思いますが、まあ、ほどほどにがんばります。
それではまたにー☆