イラスト: 寡黙なハム夫くん。
マグにはまってしまったご様子。
みなさんは何かしら相づちをされていることでしょう。
「うんうん」
「わかるわかる〜」
「へぇ〜」
いろんな相づちがありますね。
数ある相づちの中で私が一押するのは、「そうなんですね」と「なるほど」です。
今回、人間の心理も絡めて、なぜそれらの相づちが使いやすいのかまとめたいと思います。
◼︎ 理解したことが伝われば良い
人の話を聞くとき、賛同できるときもあると思いますが、あまり共感できないこともあると思います。
私たちはそれぞれ違った価値観を持っているので仕方のないことです。
ただ、そう思ったときに「えぇ、どこがですか、私はそうは思いません!」と伝えてしまうのはあまり賢明でないといえます。
相手の考えをハナから否定しているかのように感じさせてしまうからです。自分の意見を理解してもらえなかったと感じると、相手は分かってもらおうと必死になりヒートアップする可能性があります。
人は、相手に自分の気持ちをわかってもらえたときに満足するため、一旦言葉を受けとめると良いでしょう。
ここで使えるのが「そうなんですね」と「なるほど」という相づちです。
相手の話は分かりましたよ、という意味を含んでいながらに、自分がどう思うかは相手に伝えずに済む魔法のフレーズなのです。
◼︎ 意見に賛同する必要はない
「私もそう思います〜」と話に共感すると、もっと相手は気持ちがよくなるかもしれません。しかし、自分が共感できないときにそう言ってしまうと、自分に嘘をついたので気持ち悪く感じるときが私はあります。
人が違えば意見も違って当然ですよね。必ずしも共感する必要はありません。ご自身の気持ちを尊重なさってくださいね。
◼︎ 相づちのバリエーション
実は、バリエーションもたくさんあります。「そう思うんですね」も同等の効果を発揮します。
また、相手の気持ちを理解したことが伝われば良いので、相手が苦労したと言っていれば「苦労されたんですね」と相づちを打てば良いということになります。
こちらはオウム返しのテクニックとも言えますね。
オウム返し:
相手が言ったことを繰り返すこと。
オウム返しをするときは、どのフレーズを繰り返すのか自分で判断する必要があります。声のトーンや繰り返すフレーズによっては誤解を招くこともありますので、「そうだったんですね」という気持ちを込めて慎重にフレーズを選びましょう。
◼︎ おわりに
私が学生だった頃は、「へぇ」「そうなんだ」「ふーん」の3パターンで使いまわしていたため、「他人に興味がないんでしょ!」と言われてしまったこともありました。
社会で経験を積んで、少しだけ世渡り上手になったるくさんでした。