今日は、オーストラリア留学中にできたインドネシアの友人のお話です。
彼は小柄でちょっぴりふくよか。
頭が良く謙虚で愛されキャラです。
〜ある日〜
授業を受けていると、「グゥ〜」という音が。
しばらくすると、また「グゥ〜」と聞こえました。
お腹が鳴っている音でした。
「お腹空いているの?」
「うん、いまラマダーン中なんだよ」
断食のこと。日が出ている間は食事を摂ることができない。
彼は食べることが大好きなのに断食をしているなんて、きちんと宗教を重んじてるんだなと関心しました。
〜1ヶ月後〜
ラマダーン月も終わり、クラスメートとバーベキューをすることになりました。
みんな様々な宗教に入っていたので、
「私は豚肉を食べないの」
「俺は牛肉を食べちゃいけないんだ」
なんてことに。
まあ鶏肉とか海鮮とかも買って、お肉も分けて焼けばいっかと思いつつみんなで買い物に出かけました。
お肉コーナーでわいわい。
ソーセージを買うことになり、みんなで原材料をチェックしまくるという怪しい自体に。
なんやかんやで無事に食材を買い終え、いざバーベキューがスタートしました。
インドネシア人の彼はというと、豚肉をじーっと見つめていました。普段は宗教を信仰しているために豚肉は食べていなかったようです。
そして一言。
「…今日は食べちゃおっかな」
えぇ!食べていいの?
「たまにはいいよね」
✳︎✳︎✳︎
信仰の自由。
厳格に宗教を重んじている方などは、ルールをしっかりと守らないと怒るかもしれません。
しかし、何を信じるかはその人次第で、どこまで信じるのかもその人次第なのかな?
と感じたとともに、こうした思想や信条の自由があることは幸せだなと思いました。