1週間ほどいろんな場所を転々としたのですが、伝統的な建造物がたくさんあったのですごく見応えがありました。
たまに聞かれるのが、女一人旅は危ないんじゃないか?ということです。
確かに、声をかけられることもあります。
通りすがりに「こんにちは、美しいお嬢さん」とおじいさまに挨拶されたり。笑
宿のおじさまに「Darling (ダーリン)」と呼ばれたり。笑
見知らぬ人に食事に誘われたり。笑
女の子でなくても異国の人が一人でフラフラ歩いていたら声をかけたくなるのかもしれません。
私の場合は、そんなに危ない人に出会わなかったので幸運だったと思います。十分に注意を払って、危険なことに巻き込まれないようにするのは大切ですよね。
旅行中にアビーという男性に出会ったのですが、色々と考えさせられるものがあったので書いてみたいと思います。
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私はピカデリーサーカスという駅の周辺を歩いていた。
「どこかなあ」
すると、突然声をかけられた。
男「スミマセン、三越ってどこか知らない?」
るく「知りません」
男「きみ、日本人じゃないの?」
るく「そうですけど…」
男「日本人なのに三越知らないの?ププッ」
なんだこの人は。
男「三越ならそこだよ」
知ってるんかい!
ということで三越まで案内してもらい、無事にたどり着くことができた。しかし、その日に限って休館日であった。
男「あら〜残念だね!この後ひま?コーヒーでも飲みに行かない?」
ナンパかいっ!笑
面白かったのと暇だったので、私はついて行ってしまった。
コーヒーを奢ってもらい、お互いの諸々を話す。初対面だが初対面な気がしない。不思議であった。
彼の名前はアビー。
インド人でイギリスの大学を出て弁護士になったというハイスペックな人のようだった。年齢は30を過ぎていた。彼の風貌からお兄さんと呼ぶのはギリギリアウトであった。アーッ
彼の素性が嘘かホントかは分からない。
アビーは私を気に入ったのか、観光名所に連れて行ってくれると言い出した。悪い人ではなさそうだったので、警戒しつつもありがたく連れて行ってもらった。夜ごはんはイギリス名物フィッシュ&チップスを奢ってくれた。
いよいよお別れのときがきた。
「ありがとう、バイバーイ☆」
とあっさり帰りたかったのだが、彼が一言。
「君の部屋でコーヒーを一杯入れてくれないか?」
嫌な予感がした。
むしろ嫌な予感しかしない。
部屋に連れていったら、私は自分の身を守れるのだろうか。
ただ、色々と連れて行ってもらってご飯も出してもらったので、「ありがとう、さよなら☆」はひどいのではないかと思い始めた。
アビー「飲んだらすぐ帰るから」
仕方がない。
最大限の警戒をして、部屋に連れて行くことにした。
部屋に入った。
アビー「コート脱がないの?」
るく「う、うん、寒いし」
私はコートを脱がなかった。
完全防備である。
ぎこちない空気が流れる。
がんばれ、一杯のコーヒーだけだ。
すると、突然!
抱きつこうとするアビーが目に入った。
や、やばい!!!
とっさに口から出た言葉。
「You are too close to me!!!! 」
日本で言うと「近いわ!」ですが、強めに言ったので「こっちこないで!」ぐらいの破壊力があったのだろうか。
彼はとてもショックを受けていたようだ。そして帰っていった。
私は無事に生還した。
疲れたのでその日はすぐに寝てしまった。
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旅行をすると、色んな人と出会い知見が広がるのでワクワクしますね。
しかし、出会う人すべてがいい人であるとは限らず、とってもいい人でも魔がさすことがあるということを忘れてはいけないと思います。
出会いは大切に。
貴重品はもっと大切に。
そして自分の安全を一番大切に。
警戒心を持ちつつ、色んな人に出会い物事を知ることで旅行を安全に楽しめるのではと感じました。